こんにちは〜!!yunaです;)
今日のエピソードでは、ワーキング・ホリデー(以下「ワーホリ」という)でのジョブオファーについて、私の経験談をお話ししたいと思います。
今まで、ワーホリで滞在した国は、カナダとイギリスの2ヶ国しかありませんが、どちらの国でも、仕事探しには、大変な労力と時間を要しました(泣)カナダも、イギリスも、どちらも英語圏ではありますが、カナダでのワーホリは、フランス語圏のケベック州を選んだので、特に、一筋縄ではいきませんでした。
当時の私のフランス語のレベルはというと、日本語読みの「ボンジュール」と「メルシー」しか知らなかったのです(恥)が、そんな私でも、最終的には、ローカルのパン屋さんで、お仕事を無事にGETできたのです。
一体、どうやってお仕事を探し、素敵な職場に巡り会えたのか……
それは、「仕事が欲しい」ことを、会う人会う人に、伝えていたからなのです。
それって結局どういうこと?!と思ったみなさんに、今から、この言葉の意味を、私の経験談をもとに、詳しくお話ししますね。
ケベック州における、フランス語話者と英語話者の割合
これは、私がカナダにワーホリで留学していた、5年前のことになります。
私が留学していた地域は、バンクーバーや、トロントなどの、留学生や観光客に人気の都市ではなく、フランス語が公用語であるケベック州の、モントリオールでした。
渡航前に、ケベック州についてリサーチした時は、英語も普通に通じる、ということだったので、特に何も心配することなしに、モントリオールに降り立ったのですが、空港から街の中心地に向かうバス車内で、英語表記が見当たらず。。。。
冒頭でも述べたように、フランス語の知識がゼロだった私は、今バスがどこを走っているのかさえも分からず、次止まる駅の名前も、フランス語なので聞き取れませんでした。
おまけに、車内には電子パネルがなかったので(海外の公共交通機関あるある)、降りるはずの駅よりも1つも2つも前の駅で降りてしまって、そこから、滞在先であるホストファミリーの家まで、歩くことになったことを、今でも覚えています。
ケベック州では、2021年の時点で、フランス語を主に話す人口割合が、ケベック州全体の人口の、77.5%を占めている一方で、英語が第一言語である人口の割合は、たった13%です。ケベック州で、英語とフランス語を話す、バイリンガルの人口はというと、2021年の時点で、46.4%であり、ケベック州の総人口の約半数という計算になります。しかし、ケベック州の総人口のうち、家で頻繁に英語を話す人口割合は、19.2%という結果になっています。また、観光客が多く訪れる、ケベック州の大都市・モントリオールの、総人口のうち、58.4%もの人の、第一言語が、フランス語なのです。(「CBC」による。)
このように、ケベック州では、英語よりもフランス語が主流で話されているため、英語が話せたとしても、フランス語が話せないことで、苦労する人が多いのが事実です。
フランス語圏で、「英語のみでもOK」なお仕事GET?!
言語の壁があると、当然、仕事探しに影響します。
当時、私は、職歴の長い、パティシエか、ベイカーに職種を絞って、仕事を探していました。
その時は、仕事探しの仕方が、よくわかっていなかったので、Googleで「市内 ケーキ屋さん」などの方法で検索をして、出てきたケーキ屋さん・パン屋さんのウェブサイトを開き、片っ端から
「求人出していませんか?」
のメールを送りつけました。
当然、メールが返ってこないこともあれば、返ってきても、全てフランス語で、私は全く理解できず、
「英語でも大丈夫ですか?」
のメールを送った際には、
『Bonjour le français est une nécessité.(うちで働くには、フランス語は必須です。)』
と、フランス語で書かれて返ってくることもありました。
このまま一生仕事が見つからないんじゃないか…
という可能性を抱くようになり、焦りと不安を感じるようになっていきました。
そんな時、ホストファミリーが助けの手を差し伸べてくれます。
もともと、ホストファミリーには、ワーホリでカナダにきた旨を伝えていたのですが、フランス語が話せないため、仕事探しが難航している、という悩みを、日頃から漏らしていました。
すると、仕事探しを始めて、2ヶ月が経とうとしているタイミングで、ホストマザーから、私の携帯に連絡があり、
『私の娘が「ここのパン屋さん、求人出してるみたいだよ」ってURLを送ってくれたの!』
と、そのパン屋さんのウェブサイトのリンクを送ってくれました。
ウェブサイトには、英語表記がなく、これもまた全てフランス語表記だったので、パン屋さんのオーナーに連絡をしたときに、返事が返ってくることを期待していなかったのですが。。
なんと、連絡をした当日に、オーナーから、
『履歴書用意して、近々面接に来れる?』
と、英語でお返事を頂いたのです!!
95%フランス語環境の職場の雰囲気は…?
オーナーは、英語とフランス語のバイリンガルで、私がフランス語を話せないことは、一切気にしていない様子でした。
面接を受けに、そこのパン屋に伺った時、他のスタッフは、英語が第一言語の人が多かったので、フランス語は必須ではない仕事環境だったのです。
慣れない英語での面接も、無事に合格し、トライアルでは、落ち着いて仕事をこなすことが出来たので、オーナーにも、スタッフにも気に入っていただけました。
こうして、仕事探しを始めてから、約2ヶ月後に、英語とフランス語のバイリンガル環境であり、同僚もみんな気さくで優しい仕事環境で、パティシエとして働き始めることが出来たのです。
最初は、フランス語の「フ」の字も知らなかった私ですが、英語・フランス語のバイリンガル環境で、働き始めてから、徐々にフランス語に慣れていきます。
パン屋さんで扱っていたレシピは、ほとんどがフランス語で書かれていたのですが…同僚が、一から、英語で説明をしてくれました。
もちろん、一回の説明では、全ての単語を覚えることが不可能だったので、結局何回も同じことを聞いてしまったのですが、それでも優しく教えてくれました。
同僚は、フランス語が第一言語の人が多く、職場環境は、フランス語で溢れていましたが、英語しかわからない私が理解できるように、フランス語での会話の後に、英語で説明をしてくれたり、英語で話を振ってくれたり、本当によくしていただいたと思います。
仕事ができるようになると、新商品のアイディアも、求められるようになりました。抹茶チーズケーキを作って、同僚のみんなに振る舞ったこともあります。また、head chef(キッチンのリーダー)に、
『フィナンシェの味、次はyunaが考えてみない?』
と提案されたときは、醤油味のフィナンシェを作ってみました。
洋菓子に醤油を使うという、かなりユニークなアイディアだったので、作った直後はドキドキでしたが、head chefが気に入ってくれたので、実際にお店に出すことになったのです。
すると、そのユニークさがウケたのか、売り切れになる日もありました!!
新しいことにも、積極的に挑戦させてくれる職場だったおかげで、それがのちの自分の自信につながり、成長できました。
ワーホリのビザは、1年で切れてしまうため、ビザが切れる少し前に、「notice(退職届)」を出さないといけなかったのですが、そこで、オーナーに、
『就労ビザ出すから、ここに残らない?』
と、またまたオファーを頂いてしまったのです!!!
本当に嬉しかったですし、残りたい気持ちでいっぱいだったのですが、日本の大学を休学して、カナダにワーホリをしにきていたため、これ以上大学を休むわけにもいかず、結局そのジョブオファーは、お断りをさせていただきました。
約1年働いたパン屋さんを離れて、5年になりますが、その時の同僚とは、今でもたまに連絡をとっており、お互い気にかけている関係です。
国を離れても、自分のことを想ってくれて、たまに連絡をくれたりする人がいると、心が温かくなりますよね。
まとめ
海外に、「日本人」として住む以上、外国人として扱われることは当然であり、同時に、仕事探しにおいて、現地の、ネイティブスピーカーと競争することになる状況は、避けられません。
職歴が豊富な方、就職経験のない方、語学力が高い方、自信がない方、さまざまな人がいると思いますが、海外で仕事を見つけるには、とにかく視野・可能性を広げておくことが重要です。
そのためには、仕事探しをしていることを、できるだけ多くの人に伝えることが大切です。
滞在先のホストファミリー、現地の友達、語学学校の先生、シェアハウスのオーナー・フラットメイト、etc. 誰でもいいので、知り合った人に、「実は今仕事探してるんだよね〜…」「〇〇(職種)としての経験があるから、その分野で働けるところ、どこか知らない?」と、シェアするだけです。
できるだけ、繰り返し同じことを伝えることが、大切です!
その後、気にかけてくれたり、求人情報をシェアしてくれる人が、必ずいます。
現在、仕事探しが難航している方や、これから海外に渡航し、仕事探しを始める方は、ぜひ、参考にしてみてください。
皆さんが、素敵な同僚に囲まれた、最高な環境で、働くことが出来ますように。
love,
yuna
♡
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